2015年12月30日

彫刻。

年末年始結構時間あるなぁー、何しようかなぁーっと思っていたのも束の間、
意外に色々することありましてワタワタしているうちに、
今年ももうあと2日。

そういえば、前の投稿に仕事納めしたって書いたけど、全然納めてなかった笑。
なんとなく年末らしい写真を笑。


















そんな訳でここ数日、実は彫刻のモデルをさせて頂いています。
今年の2月に横浜でちょろっとひょろっと踊った時に声をかけて頂いたご縁で、今回華さん初の海外での作品製作に関わらせて頂いております。

いろんな角度からタケウチ。


















自分のカラダの特徴とか、癖とか、
ダンサーとはまた違う目線のカラダマニア(笑)の華さんに指摘されてえ?そうですか?と自分のカラダを振り返る。そして、たーしかに、なのです。
自分の身体が目の前で形づくられていくのを見るのは、なんとも不思議な感覚。

この足とか、、、一瞬ぬほっとなりました。

















左右それぞれの足の特徴とか、自分の好きなところ、嫌いなところの特徴とか、
小さな変化で、わお!自分!って。

そして、数日前に私の居ぬ間に大胆な手術が行われていた時の様子…

























ウケる!っておかしいけど、ウケる笑。
この大胆な手術に驚きましたが、粘土を節約するための方法…だとか。

知らないことがいっぱいの彫刻のセカイ…
この先完成まできっとまだまだ変化するんだろうなぁと思うと楽しみです。
ひょほーーーーーい。
また報告します。

ではでは、皆様残りちょいとの2015年。よいお年を。

2015年12月21日

RUINES

2015年も無事に仕事納めしてきましたぁー

今年最後のお仕事は、1月頭にパリ郊外で初演予定の「Ruines」の最後のクリエイション。という訳で、モンペリエの劇場に10日間篭ってきました。

真面目にお掃除してくれる、ジェロムくん。


















この通りスモークもくもく、音楽ガンガンの中で1日中過ごしていたため、
せっかくの南仏だったのに外が晴れてるのか寒いのか暖かいのかよくわからないまま日が暮れる毎日でしたが、篭ったおかげで大体の形はできあがり。

2週間の年末休みを挟んで、ついに1月7日にパリ郊外で初演です。
入場無料なので、予約オススメします。
が、どうやら7日はだいぶ予約で埋まっているようでして、
もしも前日の6日空いている方がいらっしゃれば、6日の公開ゲネプロの方に来ていただけたら嬉しいとのことです。その場合、私に直接連絡ください。

c'est bientôt, la première de Ruines de Franck Vigroux à la mac de Créteil.
entrée gratuite, mieux vaut réserver...!
mais.... si vous êtes disponible le 6 janvier,
je vous invite pour la répétition générale ouverte car il y a déjà bcp de monde au 7. Contactez-moi directement, si vous pouvez venir à la générale!

「Ruines」
Le 7 janvier 2016 à partir de 20h30 @Maison des arts de Créteil
http://www.maccreteil.com/fr/mac/event/382/Nemo-gratuit
Direction, conception, musique : Franck Vigroux 
Création Vidéo : Kurt d'Haeseleer, Félicie d'Estienne d'Orves 
Performers : Yuta Ishikawa, Azusa Takeuchi 
Voix, texte : Ben Miller 
Animations visuelles : Cyrille Henry Collaboration 
dramaturgique : Michel Simonot 
Lumière : Perrine Cado 
Régie générale et son : Carlos Duarte

1月7日にパリ郊外で初演を終えた後、Lille、Marvejols、Reims、Marseilleとぐるっとしまぁーす。ので、お近くの方是非。
et après, on jouera à Lille, Marvejols, Reims, Marseille!
Venez nous voir si vous êtes dans le coin!

※ information; http://ruines.dautrescordes.com/

というわけで、
2012年から一緒に仕事をしているフランクのカンパニーでの2つ目の作品。
相変わらずゆっくり動いておりますが、今回は前作とはまた違うゆっくりです。
映像と音楽とインスタレーションとがミックスしている事もあり、正直外から見たらどんなことになっているのか把握しきれていないのですが、この強いモノどおしがミックスした時にどうなるのか。是非立ち会って頂けたらなぁと思います。

付き合いが長くなってきたメンバーとの共同生活は、未だにカオスなこともありつつ、ワイワイ楽しく過ぎたのでしたぁー 
でもさすがに2週間以上は無理だな、はははっ。

リハーサル前に5分だけ連れて行ってもらった海で。
早く劇場に行きたいフランクと、まだ遊びたいその他。


OFFの日は牡蠣祭。うまかった。

確実に買い物しすぎの ベンとクルト。
劇場の壁。うん、そう願う。


2015年12月6日

巴里

トゥールーズでの「pour Vera Ek」も無事に終わり、
居ない間に色々起こったパリに戻ってきております。
ご心配頂き連絡頂いた皆様、ありがとうございました。

トリコロールにライトアップされた観覧車 +裁判所



















戻ってくるまでは全く現実味がなく、パリがどんな様子なのか帰ってみないとわからないなぁーと思っていたのですが、印象としては不思議なくらい通常通りです。レッスンに行って、公演を観にいって、友達たちと飲みに行って…という私にとって通常通りのパリでの生活をできている現状。

それでも、いつも乗るバスの通り沿いに沢山の花束が手向けられた現場があったり、県庁の待合室でバンッと大きな音がした時にその場にいる人みんながビクッとしたり(すぐに本かなにかが倒れた音と分かって、笑いになったのですが…)、ふとした時に人々の緊張感を感じて、そっかやっぱりここでテロがあったんだ、と気づかされたりもしています。

何をどう憎むべきなのか、怖れるべきなのか、
考えれば考えるほど分からなくなるけど、
こういう時に「ゲームみたいに1回リスタートして…」ってできない複雑に絡む人間の感情って怖いなぁと思い知らされる。宗教だけの問題じゃないし、民族だけの問題じゃないし、誰のせいって決められる問題じゃないところが問題。
ふざけているみたいだけど、誰か1回リスタートしてくれないかな、と不可能な事も願いたくなる現状ですね、ほんと。

あっそうそう、この件に関して、9月までコラムを書かせて頂いていた栃木の地元紙・下野新聞にちょろっと私の名前が出たようです。事件後すぐに心配して連絡いただいたトゥールーズだよりの担当記者さん・三谷さんのコラム。母から送られてきた写真でちょっと見えずらいですが、読んでみてくださーい。


















トゥールーズでの公演の事も、この1週間で観た5本の公演の事も色々書きたい事ありますが、まーたー次回ーーー
とりあえず、無事の報告と、パリの現状報告でした。

2015年11月8日

VERA EK

パリに引っ越してから大して時も経ってないのですが、
今月はクリエイション&公演の為、3週間トゥールーズに戻ってきております。

そうです、遂にこれ。初演です。





「pour Vera Ek」
19 novembre>21 novembre @ théâtre Garonne
création Garonne
chorégraphie, interprétation; Azusa Takeuchi
conception, mise en scène, décor; Mladen Materic
réalisation décor; Pierre Dequivre, Thomas Tallon
lumière; Frédéric Stoll
musique,bande son, décor vidéo; Laurent Padiou et Georges Dyson
coproduction; théâtre Garonne-Toulouse, Théâtre Tattoo

http://www.theatregaronne.com/spectacle/2015-2016/pour-vera-ek

ざざざっとフランス語で書きましたが、タイトルは「pour Vera Ek」
直訳すると「ヴェラ・エックのために」です。

"ヴェラ・エック"って何だ、誰だ、
と偉人か何かかと思われるかと思いますが、検索しても出てきません笑。

言ってみれば、その辺に居そうな女の子。
こんな作品が創られていることも知らずに世界のどこかで生きている、もしくは、もしかしたらもうこの世には居ないかもしれない女性。

今回一緒に作品を作っているセルビア人演出家ムラダンが、若かりし頃、旧ユーゴスラビアで兵役をしていた時に隣に並んでいた兵士から聞いた話の中に登場したのがこの女性。ヴェラ・エックという名前の美しさから、今だにムラダンの記憶の中に残っていた"この話"をある日私にしてくれたのがこの作品の始まりでした。

話の内容は、きっと誰もがどこかで聞いたことがあるような、もしかしたら経験したこともあるような、人と人との関係性で起こるあれこれ。簡単に言えば、恋のあれこれ、なのだけど、ムラダンがそうだったように、私もこの話を聞いていて「ヴェラ・エック」という名前が頭から離れなくなったのがこの作品に辿り着いた理由その1なのだと思う。

どんな女性だったのか。
私が共感できることはあるのか。
彼女は今どんな風に生きているのか。

話を聞いている時に、知らない人の人物像を勝手に想像するような、
日常的には頭の中ですることを、カラダでしたらどうなるか。
自分のイメージと、ムラダンの持つイメージと、見る人のイメージとがうまく合体するようなそんな作品になればよいなぁ…と思っております。

なんだか自分の頭の中の整理みたいになっちゃいましたが、あしからず。
少しでもどんな作品を作っているか伝われば嬉しいです。
そして、お近くの方は是非お越しください。
トゥールーズ、よい季節です。



2015年10月20日

フランク月間

ひとつめ…と書いてから時が経ち、ふたつめ、も無事終わりました。

リハーサル中。素敵な作品のど真ん中で大の字。

















この通り…笑。
「ふたつめ」は、ひとつめでアントワープで踊った作品の縮小バージョン(ダンスと音楽だけバージョン)をモントリューというカルカッソンヌ近くにある小さな街の素敵なギャラリーで踊らせていただきました。

舞台上のお客さんから離れた場所でしか踊ったことのなかったこの超低速ダンスを、お客さんとの距離わずか1メートル、さらに360度囲まれる、そしてそして1人で30分ぶっ続け…という、何気に初の試みたくさんの挑戦でした。

結果…、30分のつもりが調子に乗って40分も続けたことにより最後の方は震えが止まらない恐ろしいことが起こりましたが、おもしろかったぁーーー
自分の速度と、お客さんの速度と、音楽のぶぉんぶぉん響く波と…
自分の目に見えてるものが現実のようで現実でないようで、どこにいるんだろう、とふと思ってしまうような面白いトキを経験しました。
やはり、この超低速ダンス、奥がフカイ。
もうちょい研究して、次の機会に臨みたいなぁーと思ったのでした。

そして、今日からは1月初演の作品「Ruines」のランスでのクリエイション。
アントワープ、モントリュー、ランスと今月は全て、音楽家フランク・ヴィグルーとの仕事なもので、まさにフランク月間。
あっちこっち連れてっていただき、ありがたや。

てなわけで、今回ほぼ初上陸だったアントワープで見つけたものたち。

アントワープ駅

ホテルのお部屋から。

劇場のふるーい客席。

いろいろみえる窓。

迷っちゃう矢印。
言葉が全然わからない。

オランダ近いだけにチャリ文化。


だんきゅーうぇる、アムスからのお友達。

ぶれすぎてだれがだれだか、めるし






2015年9月29日

ひとつめ

今週末アントワープにて、やっとこ今シーズン1つ目の本番です。
お近くの方いらっしゃったら、是非。
超低速ダンス踊りまーすよー














Aucun Lieu 
concept et son; Franck Vigroux
vidéo; Kurt D'Haeseleer, chorégraphe; Myriam Gourfink

danse; Azusa Takeuchi
les 1,2,3 octobre à 20h30 @théâtre Monty à Anvers
http://www.monty.be/cie-dautres-cordes-franck-vigroux-aucun…


この夏はがっつりすっかり何もせずに居たため、9月はもっぱらカラダ作りと、この作品に向けての特別ヨガ特訓、そして11月初演のソロのリハーサル&脳内クリエイションの日々を過ごしていました。

久々すぎるバレエのクラスでは、一番最初のプリエの時点で足が攣り、コンテのクラスでは恐ろしく順番が覚えられず… びっくりしたーーーーーー笑。
トゥールーズでは限られたクラスしかない事もあって、なんとなくコンテンポラリーダンスのクラスは受けずにいたこの2,3年でしたが、たまに"自分の踊り"ではないものをするのも楽しいなぁーと、発見の9月でした。
ナマケモノタケウチ、頑張ります。

9月頭に行ったブルターニュの海にて。















2015年9月15日

完・トゥールーズ便り

去年の10月から1年間、12回に渡って書かせて頂いていた「トゥールーズ便り」が先週の土曜日掲載分で無事終わりましたぁーーー いぇいぇいッ。

という訳で、最終号こちら。



















最後は私がどうやって生きてるのかが分かるのが良いかなぁと、少し「トゥールーズ」というのを無視する形になってますが、フランスにはこんな制度があるんですよーってやっぱり知ってもらえたらな、と書きました。

全12回分、「新聞」というページに載せていますので是非ご覧下さい。
http://azzusatakeuchi.blogspot.fr/p/blog-page.html

12回、何書こう…、書くことないかしら…、と始まったコラムでしたが、
最終的にはぜーんぜん足りなかった。

トゥールーズ・ロートレックの事も書きたかったし、スペイン文化の事も書きたかったし、ミディ運河の事も書きたかったし、カスレ、フォアグラ、鴨…と、街の事に関しては特に触れられてない事がたくさんたくさん。正直、少しダンスに偏り過ぎたかな…というのが反省です。はははー まぁ終わった事だ、仕方なし。
機会があれば、またこのブログ上ででも紹介します。たぶん…笑。

それにしても、栃木県の下野新聞シェア率は凄い!
あまり会ってない友達とか、近所の人とか、ほんとにあちこちから「読んだよー」「読んでるよー」って言葉を貰えて嬉しい限りでした。
こんな機会を頂けた事に本当に感謝します。

毎月1回締切に追われたこの1年で、少しは文章上手になったかな。
毎回締切ギリギリ、いや、締切過ぎての提出になっていましたが、今読み返してみて、ひーひー言いながらも真面目に書いてよかったな、て感じます。

また何か機会があったら文章でモノ・コトを伝える、という事をしてみたいな。
と思える楽しき経験になりました。
読んで頂いた皆様、協力頂いた皆様、下野新聞社・担当の三谷さん、
本当にありがとうございました。

そして、そうそう、引っ越したのです。
この大量の荷物たちとともに。
スーツケース引越。


















パリの東側、バニョレという所にやってきました。ほぼパリ。
5年ぶりのパリで、新しい事にわくわく。懐かしい顔にほくほく。
新たな場所で、新たな人々と出逢って、
もっともっと面白いこと探して行けたらなぁと思ってます。

トゥールーズには大好きな友達もいっぱい居るし、魅力的な街だけど、
今だ、もうちょい頑張ろうッと思い立った引越なのでした。
ありがとーーーう、トゥールーズ。

そして、やはりこのタイミングで「トゥールーズだより」書けて良かった。

引越の日。電車の中から。






2015年8月4日

くろあちあ②

みるみる間に時が過ぎ、、、
諦めずに書きます。くろあちあ2。

ザグレブのフェスティバルで踊った後、ここぞとばかりにやってきた我が母と共に1週間程くろあちあをぐるっとしてきました。不思議なもので、アジア圏でクロアチア旅行が流行っているのかあっちもこっちもアジア人。
そりゃ旅好き母が来ない訳がない…
旅の定番るるぶ、と共に。@どぶろぶにく

















笑顔笑顔滝@プリトヴィッツェ

















ザグレブからバスで日帰りで行けちゃう国立公園。プリトヴィッツェにて。
なんでわざわざ公園にいかなきゃならんのだ、と馬鹿にしていた私ですが、ここは確かに行くべき所かも。とりあえずキレイ。水の色が違う。規模が違う。

じゃじゃんっ。















休憩親子。





















そーしーてー、

















何年か前から行ってみたいと思っていたドブロブニク!
アドリア海の青と、旧市街の屋根が合うこと合うこと…
観光地として観光客がうようよ居る中で垣間見える普通の生活が面白かった。

すてきな街並み















洗濯モノ

創られた様に落ちてたアイス。














探索中。


どこかのお家の日常。











































写真を撮り続ける人①。















撮り続けてる人②



















そーしてそしてー、どこかでみたコノ方。はははっ










2015年7月22日

くろあちあ

行ってきました、クロアチア。
もう1ヶ月前の事ですが、ザグレブのダンスフェスティバルで踊ってきました。












何が何だか見えにくいですが、真ん中辺りの黒い影は私です。ほぼ見えない笑。
この作品、なんと去年の2月ディジョンで上演して以来の、14ヶ月振りの再演&リハーサル時間もほぼない弾丸再演でしたが、なんとか達成。
カラダ的にはちょいと不満も残るので、10月のアントワープでの再演までに、今回以上にカラダ作りせねばなぁーと心に誓ったのでした。

ニコラくん、照明バトンチェック中。
クロアチア人、デカイ















Z/K/M劇場出入り口。Azusa
















終演後、ぐったりしつつ軽く一杯。


「こうすれば髪の毛あるようにみえるかな?」の図。














とまぁこんな様子で、そういえば、荷物が本番前日の真夜中まで衣装の一部が入った荷物が届かなかったり、なぜかどこかでクレジットカードなくしたり、おっちょこちょい炸裂な事もありましたが、久々に集まったスタッフ陣とわいわい楽しき数日でした。



ザグレブで見つけたものたち集。
色が好みの建物。

ガオーーーッ
















失恋美術館にて、かっこいい女性たち。
いい色のお花。

屋根の錆び方が素敵な建物。



ZAGREB帽。
















































そーしーてー、勿論!
知らない土地に来たからには、他の街も旅してきましたよ。
というワケで、つづきます。