2026年8月20日

もののあはれ

というわけで、リサーチの具体的な内容を書いてみます。

今回のリサーチのメインのテーマは「もののあはれ」
「もののあはれって何ですか?」と今回のコラボレーターであるエリーズが、去年初めて日本に来た時にいろんな人に聞いてみたところから、面白いね、、、とスタート。エリーズによると、人によって答え方が違うのと、割とみんな戸惑う、と笑。

"もののあはれ"って大抵の日本人が聞いたことあるし、単語としては知ってるけど、実際「もののあはれって何ですか?」て改めて聞かれると、はて、、、となる言葉なのだと思う。
私にとっても、なんとなくこんなイメージって、頭に浮かぶイメージはあったけど、それが実際正しいのかもわからないし、言葉にしろと言われると難しい。

改めてネット検索してみても、Wikiによると、
もののあはれ(もののあわれ、物の哀れ)は、平安時代王朝文学を知る上で重要な文学的・美的理念の一つ。折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、しみじみとした情趣や、無常観的な哀愁である。苦悩にみちた王朝女性の心から生まれた生活理想であり、美的理念であるとされている[1]日本文化においての美意識価値観に影響を与えた思想である[要出典]。」
という具合に、さくっと調べるくらいだとわかったようなわからないようなことになる。

とはいえ、エリーズも知っていたように、日本文化に興味のある外国人は大抵、MUJO (無常)、MA(間)、Wabi-Sabi (侘び寂び)、MononoAware (もののあはれ)あたりの言葉を知っていて、つまりこれらの直訳できない言葉たちは日本文化の特殊性を説明、理解する上でのキーワードと言えるのだと思う。
本屋さんで見かけたジャパニーズワーズの英語の本たち

なのに、説明できないって、、、笑。

実際日本人のアーティストの作品を見たり聞いたりして、"日本らしさ"みたいなことを感じることはよくある。自分の作品や踊りを見てもらった時にも"日本らしさ"を指摘されることもあるけれど、毎回その無意識・無自覚のうちに表出してしまう"日本らしさ"はなんなのだろうか、と思ってきた。
もしかしたら、そのヒントはここにあるのかもしれないな、と思ったのも、このテーマを面白いな、追求すべきときなのかな、と思った理由なのかもしれない。

そんなわけで、多面的にこのもののあはれを追求してみよう、、、というのが今回のリサーチのメインテーマなのだけど、「なぜ"もののあはれ"なのか」を色々書くうちにだいぶ書いてしまったので、ここで止めときます。というか、なぜ"もののあはれ"なのか、の理由ももうちょっとあるかも。また書きます。

2026年8月19日

ヴィラ九条山

さてさて近づいてきました、ヴィラ九条山。
もうすぐ京都に短期引っ越しして、エリーズとのリサーチが始まります。
9月から4ヶ月レジデンスで京都に行くんだー、と周りに話すと、大体、え?なにするの?って聞かれるので、ちょっと書いてみようかなーとブログを開きました。

















まず、ヴィラ九条山ってなんなんだ、ってところから。
京都の人でも知らなかったり、日本でアートに関わる人もあまり知らないんだな、ということに自分がレジデントになってから気づいたのですが、、、、
ヴィラ九条山というのは、京都の九条山にあるフランスのInstitut Français / アンスティチュフランセ (フランス政府が海外におけるフランスの文化・芸術・言語の普及や国際交流を推進するための公的機関)が運営するアーティスト・イン・レジデンスです。アーティスト・イン・レジデンスっていうのは、アーティストが普段住まない場所に滞在しながらリサーチしたり、作品を作ったりする施設のこと。

基本的にフランス人、もしくはフランスで5年以上活動する外国人が応募できるシステムになっていて、毎年あらゆる分野のアーティスト、職人、研究者のレジデントが15人前後滞在します。私が滞在する期間には、演劇、写真、デジタルアート、映画、工芸などのアーティストが滞在しています。期間は4~6ヶ月で、制作に必要なスタジオが与えられます。

よく聞かれるのは「なんか作品つくるの?」「公演があるの?」ということなのですが、基本的に作品を作る義務はなく、"リサーチ"に時間をつかえるというのがこのレジデンシーの特徴であり、すごいところだなと思います。

とはいえ、ダンサーが"リサーチ"って何するんだろうって思いますよね。
友達にこのレジデンスのリサーチ内容を話してたら、「毎日踊る狂うのかと思ってたー」と言われて、そっか、そうだよな、そう思うよな、、、と気づく。レジデンスといっても、確かに毎日踊り狂うレジデンスもあるけど、今回は結構違うからそれも含めて知ってもらえたらおもしろいのかなぁと。経過として少し記録と言葉に残せたらなぁと思ってます。(頑張る笑。)

ヴィラ九条山の詳細の情報はこちらから覗いてみてください。
https://villakujoyama.jp/ja/%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%a0/

私たちのリサーチ内容をまとめてくれてるのは、こちら。
https://villakujoyama.jp/ja/contributor/%e3%82%a8%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%83%bb%e3%83%b4%e3%82%a3%e3%83%8b%e3%83%a7%e3%83%ad%e3%83%b3%e7%ab%b9%e5%86%85-%e6%a2%93/

次のブログで具体的にどんなことしてるのか、する予定か、書いてみまーす。

2026年6月8日

2026

ひさーびさにブログ。
たまになんか書きたいなぁー、頭の整理したいなーと思うものの、3歳児を前に余裕なし。そして、気づけばまた1年半経ってる笑。
我が子はすっかり妖怪を愛でる3歳児。














ブログ書こうかなぁと思ったのは、今年は結構日本にいるのもあって、これまでとは少し違う年になりそうで、今やりたいと思ってることとか、今年の予定とか、自分の頭の整理も含めて書いておこうかなぁと。

今やどこにいるのか分からないと言われる最近ですが、今年はここから年末まで日本にどっぷりいます(はず笑)。8月までは神戸に、9月からは京都にいる予定です。
神戸に通い始めてなんやかんやで5年、、、
この5年、この先を見据えつつ、日本でしたいことはなにかなぁと少しずつ日本でのダンスを取り巻く環境や状況を見たり、ダンスの日本での立ち位置を知ったりと、自分なりにリサーチしてきました。

そろそろ日本での時間も増えてきて、フランスでの仕事が減ってきているタイミングなのですが、最近の自分なりの結論は、
- 可能な限りフランスでの活動も続けること。
- 日本では、"アーティスト"ととしてできることを探すこと。

ザ・フランスな風景。














なんか偉そうだけど、どっちがいい、とか悪いとかいうことよりも、
芸術を、とくにダンスを取り巻く環境がフランスと日本で全然違っていて、
それぞれの国でしたいこと・できることが違うな、、、という実感がどしんとあって、それならば今の段階では可能な限り欲張ろう、という目論見笑。

ありがたいことに、一緒に働きたい・作品を作りたいといってくれる人々がまだフランスにも居て、私のこんな状況も理解してどうにかしようとしてくれている。私としてもフランスを拠点に活動するアーティストたちと作品を作り続けたいという希望は変わらない。そして、なによりフランスの環境は手放し難い。 (フランスも今結構大変な状況ではあるんだけどね)

「Forêt」@ Bar-le-Duc
2021年に作った作品の再演でしたー
















と同時に、日本のダンス環境の現状を見ていて思うこともあり、
日本では、まずは作品を見て欲しいということよりも、アーティストの目線や感覚が生活の中で何かの助けになるようなことができたらいいなぁと思うようになってます。もちろんそれが「作品を見る」ことにつながって、「作品を見る」ことが生活の中で生きる何かになったらいいなぁってのがあるのだけど。"すごい"とか"綺麗"とかそういうことだけじゃなくて、自分の生活と繋がる何かを持ち帰ってもらいたいな、と。

何から始めようかなぁと目下機会を探している現状ですが、
そんな事を考えていたらつながった企画もあって、この先楽しみでーす。
まだ公表できないのかよくわかってないので、わかったらまた書きます。
その他アイディアある方、何か一緒に探したいって方、ぜひ連絡くださーい。

La Ribot < Laughing Hole>
最近見たものの中で一番面白かった作品
















そして、今年の予定としては、
9月からの4ヶ月間、京都のヴィラ九条山という、フランスのアーティストがリサーチの為に滞在する施設に、マリオネットのアーティスト・造形美術家であるElise Vigneronとの共同プロジェクトで滞在します。
プロジェクト内容はこちら。
https://villakujoyama.jp/ja/contributor/

日本人であっても知ってるような知らないような概念「もののあはれ」をテーマに、いろんなところに繋がればいいなぁと思ってます。月1でオープンスタジオもあるので、ヴィラ九条山に滞在する色んなアーティストのリサーチ・建物・京都を発見にぜひ来てくださーい。
他のアーティストたちのリサーチテーマも、日本人の私たちが「これに興味持つのかー」ってびっくりするようなことがいっぱいあるので面白いですよー


これが、ヴィラ九条山。
先週オープンスタジオに行ってきてさらに楽しみになった。


















というわけで、久々ブログ終わりますー
次はいつ書けるかな笑。