2021年3月22日

KAMi

自作ソロ、KAMi。
もう10年くらい前に作った作品ですが、なんとなくフルバージョン公開。

この動画は、2012年のトヨタコレオグラフィーアワードのファイナリストとして、
世田谷パブリックシアターで踊ったものなのですが、こんな地味なソロを世田パブで踊っていたのか!!!とびっくり笑。
舞台道具、靴、、、って、、、  他に何かなかったのかい、って感じもあるし、時間の取り方とか、踊り方とか、作品のまとめ方とかあまいなー、雑だなぁーって思うところもありますが、なんとも自分らしい作品だなぁと感じたのでシェアします。

なぜ今、、、なのですが笑、つい最近の東日本大震災から10年のニュースを見たり、ちょうどフランスのラジオ番組で"震災から10年日本のアーティストは今"的なのを聞いたこともあり、あーそういえば自分も震災の後に作った作品あったなぁと思い出し、、、 この作品の場合、震災を直接のテーマにしたわけでも、自分自身フランスに居たこともあって震災を経験したわけでもないけれど、あの時自分なりに何かを感じて作っていたなぁという記憶があったので、なにをどう感じてこの作品を作っていたのかなぁ、今見て何か感じることはあるのかなぁと見てみようと思ったのでした。

結果、、、震災に関わらず、この作品を作る時に感じていたいろーんなことを思い出しました。意味のなさそうな細かな動きにも、身体の緊張にも、間の取り方にも自分なりの理由があったなぁ、、、と。
そして、あーこれが踊るってことだよね、と納得。

ここ最近、踊らない日々が続いていることもあり、<踊る> 実感がなさすぎて迷子になることがありました。踊らなくても日常は過ぎていくし、踊り以外にもやろうと思えばやることは見つけられる。逆に踊ろうと思えばどこででも踊れるのだろうけれど、日常的に踊ってしまう小踊りでは何か違う、、、
1年前のロックダウンから割と呑気にこの面倒臭いウィルスと付き合ってきたつもりだったけど、さすがに長く続く現状にプッツン。もしかしたらこれまでで初めて< 踊り不足 > を体感したような気がします。1月は丸っとクリエーションもあったし、最近は何年かぶりにバレエのクラスも受けたりしてるし、ぜーんぜん動いてない訳ではないけどねぇ、、、またその<踊る>とは違うんだろうねぇ。 なんだろ、何かを踊ってそこにあるものを実感することが足りないような、そんな感覚だったな。(ほわっと読み流してください、自分の頭の整理です笑。)

てな訳で笑、最初の動画と何がどうつながってどうなってるのかよく分かりませんが、踊るってなんだろ〜って考えながら、何が大事なんだろ〜って時々振り返りながら、どんな形であろうと自分にとっての< 踊る>ことを大事に続けていきたいなぁ、踊れないとおかしくなるんだろうなぁと気づいた2021年春なのでした。

もうすぐ満開。芸能の神様になむなむ。