2015年12月6日

巴里

トゥールーズでの「pour Vera Ek」も無事に終わり、
居ない間に色々起こったパリに戻ってきております。
ご心配頂き連絡頂いた皆様、ありがとうございました。

トリコロールにライトアップされた観覧車 +裁判所



















戻ってくるまでは全く現実味がなく、パリがどんな様子なのか帰ってみないとわからないなぁーと思っていたのですが、印象としては不思議なくらい通常通りです。レッスンに行って、公演を観にいって、友達たちと飲みに行って…という私にとって通常通りのパリでの生活をできている現状。

それでも、いつも乗るバスの通り沿いに沢山の花束が手向けられた現場があったり、県庁の待合室でバンッと大きな音がした時にその場にいる人みんながビクッとしたり(すぐに本かなにかが倒れた音と分かって、笑いになったのですが…)、ふとした時に人々の緊張感を感じて、そっかやっぱりここでテロがあったんだ、と気づかされたりもしています。

何をどう憎むべきなのか、怖れるべきなのか、
考えれば考えるほど分からなくなるけど、
こういう時に「ゲームみたいに1回リスタートして…」ってできない複雑に絡む人間の感情って怖いなぁと思い知らされる。宗教だけの問題じゃないし、民族だけの問題じゃないし、誰のせいって決められる問題じゃないところが問題。
ふざけているみたいだけど、誰か1回リスタートしてくれないかな、と不可能な事も願いたくなる現状ですね、ほんと。

あっそうそう、この件に関して、9月までコラムを書かせて頂いていた栃木の地元紙・下野新聞にちょろっと私の名前が出たようです。事件後すぐに心配して連絡いただいたトゥールーズだよりの担当記者さん・三谷さんのコラム。母から送られてきた写真でちょっと見えずらいですが、読んでみてくださーい。


















トゥールーズでの公演の事も、この1週間で観た5本の公演の事も色々書きたい事ありますが、まーたー次回ーーー
とりあえず、無事の報告と、パリの現状報告でした。