2021年11月21日

馬+踊ること

書きます詐欺でツアーのこと書かないまま時が過ぎましたー
今月も引き続き公演が続いているのですが、その合間に私にしては珍しい"教え"の仕事をさせてもらう機会がありましたー

場所はここ。
どどーーーーーん。














ベルサイユ宮殿の向かい側にある、その名も”王様の馬小屋"
正にその名の通り、元々は王様の馬たちの馬小屋として使われていた施設らしいのですが、今は国立の馬術学校(ベルサイユ馬術アカデミー)・馬車の展示ギャラリーとして使われています。
週末にこのアカデミーの子達がショーをするための劇場もあり、ベルサイユ宮殿に観光にくる人々の観光ルートのひとつにもなっているとのこと。
このショーをする空間も素晴らしくかっこいいのです。

じゃじゃんっ。
ここに馬が登場しちゃうからね〜



















そんなわけで、なにがどうしてかぐるっと回って話が来て、なぜか私がこの学校でダンスのクラスをやらせてもらうことに。
馬術学校とは言っても、ここのディレクターがZingaroという騎馬オペラ?のカンパニーを主催する人ということもあって、普段から歌やダンスのレッスンがプログラムに組み込まれてるらしいので、彼女たちも基本的には踊れる馬乗りさんたち。
そんな馬乗りさんたちに何を教えるか、、、

正直教えることはあまり得意とは思ってないので、舞台の仕事よりだーーーいぶ緊張しました笑。 クラスの前に彼女たちが毎週末やっているショーの下見に行って、どんな子達なのか、何が必要そうかをある程度把握して、、、あれかなー、これかなーと考えて。初日は特に、がくがくぶるぶる出陣笑。

馬の調教してた。
あっち側に見えるのが宮殿。



















今回、何をするかあれこれ考えた末にたどり着いたのは、踊るためのツールをシェアすること。つまり、彼女たちのダンステクニックの向上を目指すクラスというより、"踊る"ということを知ってもらうクラス。
"踊る"といってもいろんな踊り方や方法があるってこと自体知らないことが多いし、振りを真似する踊りだけが踊りじゃなくて、違う方法もあるんだよーってちょっとした提案をしたかったのです。彼女たちの踊りに対するイメージとか固定概念が少しでも揺らいだら面白いかなぁと。私自身もいろんな方法を知って自分のダンスを探している節があるので、あー私にできるのはこうゆうことかなぁ、、、と。

踊ることってやっぱりなんとなく恥ずかしいことで笑、私だってただただ「踊って」と言われたら、え、なんで?となるし、やっぱり理由とか気持ちとか音楽とか、カラダを動かしたくなっちゃうほどのなにかが必要なことなんだと思う。
だからこそ、ただ踊れといわれて踊るダンスしか知らないと、なんとなく踊ることは苦手ーとか、なんでこんな動きをしなければならないんだーとか、意味がわからなーいとか、はずかしーってなるんだと思うのだけど、"踊る"方法をいくつか知ることで、それを糸口にするすると違う世界が見えてくることもあるように思う。

クラスずっと見てたニャーさん。














結果的に、今回の数回のクラスで彼女たちにどこまで響いてたかは分からないけど笑、時々ハテナ?という顔をしながらも、みんな一生懸命聞いてくれて試してくれてたし、私があーでもないこーでもないとぶつぶつ言いながらヘンテコな振りを作る様子を、次はこの人何をするんだろうって目で注意いっぱい見てくれてた。
こんな風に踊ることもあるんだなぁくらいに思ってくれてたら嬉しいなぁ。

教える立場はやっぱり慣れないし、改良の余地ありありだけど、
新しい分野の人々との出会いはやっぱり刺激的で(馬乗りさんたちほんとにかっこいい)、でも同時に自分にとっても"踊る"ってことを改めて考える良い時間でした。
この出会いに感謝あるのみ。

そしてありがたいことに、この先もたまーに伺うことになりそうです。
いつか馬に乗れたりしないかなー笑。
真っ白の馬。


















あ、このアカデミーに興味ある方、ぜひ週末のショーを見にいってみてください。
今やってる演目は年末まで続くようです。
馬術初心者としては結構見ごたえありました。