2017年7月2日

INDE

すとーーーーん、と時は過ぎまして、ここ数日なんとインドに行ってきました。

なぜインド?ヨガ?カレー?、、、と疑問はモクモクワクワクと思いますが、
今回は30年インドに通い詰める素敵マダム淳子さんに同行。
11月に彼女がインドの学校で企画するイベントの"第一弾・下見" を目的に、
いろーーーーんなインドを見てきました。

少し長くなりますが、見てきたモノ、感じた事、書いてみます。

インド1歩目。ムンバイ空港の絨毯。



















① 雨季の始まり、マンゴーの季節 at ジャシュナーニ家。

雨季が始まったばかりの湿気ムンムン夜中のムンバイ(ボンベイ)に降り立って、この旅で3泊お世話になった淳子さんのお友達家族・ジャシュナーニ家へ。
ムンバイの街でサリー屋さんを営む一家で、愛いっぱい笑顔いっぱい。そして何より、行動の早さといったら半端ない。ダンスのクラスが見たいといったらその数時間後にはセッティングOK、コットンの布団を買おうと思ってると話したら目の前にじゃじゃーん、あのお菓子が美味しかったといったらその場で即手配…笑。
この早さと"おもてなし"、きっとインド流。
旅の間にこんな状況に何度か遭遇して、インド人のイメージがらりと変わりました。インド人、とにかく優しい。
ある晩、流行りのおもちゃに皆でハマる。














そしてそして、翌朝起きて、1番最初に口にしたのは美味しすぎるマンゴー。アルフォンソマンゴーという小ぶりなマンゴーで、雨季が始まると収穫を終えるらしく、ちょうどこの時期にしか食べられないレアモノ。毎日マンゴーシェイクを作ってもらい、何度食べても笑顔の止まらぬ美味しさにメーロメロな私たちでした。

ジャシュナーニ家の農園でとれたマンゴーたちごろごろ


旨すぎて、笑い止まらないヒト。




























② SAHAS プロジェクト

今回の目的地「ナリシュワディ・ラーニング・スクール」の訪問の前に、この学校のCEOであるパトリシアが関わるもうひとつのプロジェクト" SAHAS Project" のベースがある病院を訪問しました。このプロジェクトは、HIV感染者/AIDS患者のサポートを始め、HIV/AIDSに関する正しい教育、母親から子供への二次感染を防ぐ活動など、現在インドで深刻な問題であるHIV/AIDSに関わる活動をしています。
パトリシア、マンジュ、スタッフの皆さんと














決して多くない数のスタッフながら、年々活動実績を伸ばしている強力チーム。
今年は妊娠中のHIV感染者から生まれてきた子供への二次感染を、三十数件中1件のみに防ぐ事ができたとのことでした。彼らが繰り返していたのは、とにかくまず必要なのは正しい理解と正しい処置。実際、日本で導入されているような学校でのHIV/AIDSの教育はされていないらしく、まだまだここから…が現状のようです。
※ こちらSAHASプロジェクトのサイトin ENGLISH
    http://www.somaiya.edu/SVVHIVPROJECT/index.htm



③ 大雨のナリシュワディ

ムンバイから約140キロの地にある学校までは、電車と力車(トゥクトゥク)での移動を検討していた私たちですが、病院で会ったパトリシアに数日前からの大雨を懸念され、電車案断念。ずずんっ。しかし、その場でぱぱぱっと電話が飛び交い、あっという間にドライバーが用意されておりました。これぞ、インド流。
そんな訳で、1泊2日の短い滞在になってしまった今回の学校訪問ですが、短いながら濃い2日間、収穫いっぱいの時間でした。
「 アイ アム ピクチャー 」といって写真を撮られたがる子達。














ひとまず、この学校について説明すると…
5歳から17歳の700人以上が教育を受けるこの学校は、この地域の貧困層・先住民族の子供達に無償の教育・寮を提供しています。その中には、親がいなかったり、様々な事情で帰る家のない子供達もいますが、寮で共同生活をしながら笑顔いっぱい・好奇心いっぱい暮らしています。

お米のもみ殻とり中

飲み水タンクが救済メンズ。




































今回同行させて頂いた淳子さんは、長年に渡ってこの学校を訪問し、子供達と時間を共有したり、卒業生の進学先での経済支援をしたりと様々な形でこの学校の支援を続けています。その支援の1つとして計画しているイベントに誘っていただき、今回の下見訪問に繋がりました。


という訳で、私がしてきた事。
笑。



















潰されました笑。
夕食後のレクリエイションの時間に寮を訪れて、大雨・停電起こる中、子供達と踊ってまいりました。今回は女の子だけ。「踊りたいヒトー!」と聞いて、最初は固まっていた子供達も気づけばこんな状態。高速溶け込み。
しかし、インドでダンスというと、一般的にはインド映画に出てくるようなボリウッドダンスが定番。私の踊るダンスとは対極のようなダンスなもので、はてどう入り込もうかと正直ドキドキ様子を見ながら始めたのですが、ちょろり踊ると、集中してキラキラな目で見てくれる子供達が目に飛び込んできてゾクゾク。
他にも、民族ダンスを教えてもらったり、ボリウッドっぽいダンスも真似してやってみたり(どっちもびっくりするほどできない笑)、汗だくになること小一時間。短い時間でしたが、彼女達がダンスとどう関わっているのか、どんなものが好きなのかを知る充実した時間でした。
課題はここから、11月に彼らとどう踊ろうか… 考えよう。

















④ インドの洗礼・食べ物

インドに行った事のある人からよく耳にする”インドの洗礼”。
きっと大丈夫だろうと食べたい放題食べておりましたが、ご多分に洩れず、最終日にちょろり不調。推測するに、唯一外食で食べたエビ入りカレーにやられた様子。
若干の吐き気と、微熱、胃痛程度で済みましたが、さすがに最終日はカレーを我慢し、インドのお粥 "キチュリ" を作ってもらいました。そして、これがこれで旨い。

米とレンズ豆でできたキチュリ。
黒い粒は、マスタードシード。




















この旅中、食べた事のないものを次から次へとたくさん食べましたが、インドの食べ物はなにもかも美味しい。唯一不味かったのは、口直し用のツブツブで、お店で出されてまっっっっずい顔をしていたら甘いお菓子をくれました笑。


一応…毎日食べたカレーの一部をご紹介。
日曜日定番のお家カレー




病院で食べたカレー+ラッシー
学校のカレー




















⑤カンガエルカンガエル。

と、こんな感じで、今回インドでしてきたコトゴト。
毎日ただただ美味しい物を食べて、笑って、買い物をして、水浸しになっていただけのつもりでしたが、帰ってきて母に電話で話しながら泣く自分にビックリ。
街を歩いて、人と言葉を交わして、見て、聞いて、踊って、
思っていた以上に色んな事を感じる時間だったのだなーと帰って気づく。

バス停の後ろ側。













実際、ところどころで答えの出ぬまま考えていたのは、"援助" "支援"について。
援助とは、支援とはなんなのか。
自分の方法は、コレなのか。
なんでインドなのか。ここなのか。
なんでこの子達なのか。
なんで踊るのか。

「一度は行ってみたい!」と思っていた"インド"に通う淳子さんに出会い、面白そう!と行ってみる事にしてみたものの、実際のところ、"何かを支援" するというコトは自分の中であまり上手く処理できていなかったのだと思う。
ま、行ってみて考えよーう!と、だーいぶ適当な私は動き出して、勿論のこと、ぐるぐるぐるぐる。やっぱり生活の中で、色んな現状を目の当たりにするインド。
隅から隅まで考え出したらきりがない事なのは確かなのに、帰ってきてすぐ母に話をしていた時の私は、ゼロからヒャクまで考えようとしていたのだと思う。

インドに限らず大変な生活をする人々は居るし、もしかしたらもっと身近に助けなくてはならない人がいるのかもしれないし、もっと危機迫ってる人がいるのかもしれないし、私のインドまでの飛行機代で何人もの人が助かるのかもしれないし、最低限の生活をする人々の横でやっぱり自分は買い物をするし…

そう、本当にキリがなくて、どこからどう動くべきか分からなくなるのです。

街で見つけた真っ白なおじさん達。小麦粉まみれ、楽しそう。


















が、母と話して自分の感じていた事を整理して、今の時点での自分なりの答えは、
こうして何かの縁で直接繋がった人々を、自分なりのやり方で支援するというのがひとつの方法なのかな、と。直接繋がる事自体稀なのだから。
そして、踊りを共有する事が彼らを支援する事になるのかという疑問も、初めて見たダンスに目をキラキラさせて、興奮する子供達を思い出したら、それでいいのかもしれない…と。

短い時間でこれだけの事を考えさせられる経験をさせてくれた淳子さんには、ほんとーにほんとーに感謝あるのみ。長い時間をかけて彼女が築いてきたこと、考えてきたこと、そして今やろうとしている事がシュシュシュッと繋がった時間でした。

そして、母よ、さすが母だ。

雨の中の花柄傘の少年と、淳子さん。


















きっとこのブログ最長記録のながーいながーい、
そしてなんだか自己分析をするような文章になってしまいましたが笑、
何かのポイントでふむふむと思っていただけたら幸いです。へへへっ

次のインドが楽しみだーーーーー
また、報告できる日を楽しみに。
ナマステ。