2016年4月18日

巨匠

ちょこちょこ移動の多かったここ数ヶ月を越えて、今月は完全にパリ。
(と思いきや、今週ちょろっとアムステルダムへ飛びますが笑)

Bar Ourcqの夕焼



















ちょっと先を見据えての準備と書類作り、そして遂に真面目に始めたヨガの勉強。
と、机の上の作業が多い数週間でしたが、その間に公演、美術館、映画…とパリをだいぶ堪能しております。
思い返すと、いろーんなのみたなぁーーー
ダンスだけで、8個。

その中でも、ヤン・ファーブルの<Preparatio Mortis>(死の準備)というソロ作品は思い返してもなんだか強烈だったなー 生花の中で女の人が踊るのですが、常に振り切った状態で集中力を保ち続ける彼女の迫力には、唖然。
というか、笑えちゃうくらい凄い。
生花をバキバキやりながら、ほぼ裸で体当たり。
エロスとか、痛みとかを通り越して、もう「肉」って感じで、最前列で観たのもあるのかもしれないけど、お客さんにこんな印象を与えるってすごいなぁと、ほへーっとなって半笑いで劇場を出たのでした。

ギメ美術館入り口

そしてそして、先週見に行ったARAKI展で、アラーキーの世界とヤンファーブルの世界はなんとなく共通するところがあるなぁと、繋がる。
実際に普段目にする肉体以上の生々しさを引き出す…というか。
カラダって、こんな物体だったっけ?って思っちゃうような見せ方。

いやーー、世界の巨匠たち、すごいなぁーーーー

アラーキーには残念ながら会えなかったけど、ヤンファーブルとは公演を観に行く前の週にひょろっと呑みに入ったレストランでお隣さんになるという偶然あり。ああみると普通のキレイ目なおじさんなのに、人は見た目じゃわからない笑。

そういえば、前回の続編。「続・もでる」
我が家の巨匠、90歳の祖母がここ数年私をモデルに毎年100号の絵を描いているのですが、今年も無事展示してもらえたようです。
じゃじゃん。




正直、だれだ!って話なのですが、どこかの大先生にアドバイスを貰って手直ししたら全然似てなくなった、と今年は本人も不服な様子。
いつかもう少し似た孫を描いてくれる事を願って…笑。
とはいえ、今年91歳になるとは思えないバイタリティの持ち主で、本当に感心。
既に来年の作品のモデルになりそうな写真を送れと急かされる始末で喧嘩にもなりますが、60歳離れた祖母と喧嘩できるくらい元気な祖母がいるというのは幸せなことなのだろうなぁと、やっと思えるようになった近頃です。

どうしようもなく亡くなる命もある中で、
こうやって好きな事をやっていられる時間、健康でいられる時間、家族・大切な人たちと居られる時間を大切にしたいものです。

自分にできる事からコツコツと。

LAからやってきたAZUSA RULES缶バッジ