2017年8月8日

7月の思い出

10日間アヴィニョン、7日間レンヌ、
とぜーんぜん雰囲気も、場所も、ヒトも違う街に行ってきた7月。
濃かったな。
チラシの壁+博士@Avignon


















まずは、初のアヴィニョン演劇祭。
今回、Franck Vigrouxの<Aucun Lieu>という作品を踊りに行ってきた訳ですが、
もうとにかく呆気にとられる規模のフェスティバル。
把握しきれないほどの公演数と、人の数。
もちろん演劇好きの人々も、観光の人々も、
そしてなにより多いのは"プロフェッショナル" と言われる、フランスを始め世界中あちこちの劇場のディレクターやプログラマーの方々。

出演者として来ている友達や、知ってるディレクター、テクニシャンとして働いている友人などなど、予想していた以上に色んな人に遭遇して、あーこれがアヴィニョンなのかーとなんか納得。実際のところ、賛否両論ありますが、こんなでっかいフェスティバルを毎年やってるだけですごいなぁーとただただ感心でした。

そして、肝心の公演はと言うと…
前々からコンディションが良くないだの、大変だよーと聞いていただけあって、
うん、大変だった笑。

これはまだワクワク待ってた時代。到着日、カンパニーの皆と。













まず、到着したその日、夜中0時からのリハのはずがズレズレでAM1時開始。
(というのも、1つの劇場で朝10時〜夜中1時まで1日に9つの作品が上演されるため、リハはそれ以外の時間…という訳で、まずこの状況。)
で、仕込み手順、テクニカルチェックなどをだだだーっとして、気づけば朝5時。
さすがに朝5時までを覚悟していなかった私は、ビデオチェックの間に客席で撃沈。私を探していたテクニシャンに「おい!」と叩き起こされる始末でした笑。

勿論私だけではない。新入りアドミニちゃん・ロレーヌ


















そして、2日目もAM1時〜5時。
3日目は、22時半〜3時。
で、次の日から毎日17時に本番。

本番が始まってしまえば、リズムはある程度通常通りなので問題なかったものの、やはり3日リズムがずれるとカラダはぬほーっと。昼過ぎに起きて、恒例の2時間ヨガをして、プールに行って、仮眠して、劇場のスパイラル。

唯一ありがたかったプール。
ジェロム沈む練習。なぜだ。



















もうひとつ、リハーサル時間以外に大変だったのは…
同じ劇場で1日に何公演も上演する性質上(私たちの劇場では、1日9作品)、毎回仕込みと撤収をするのです。ふほっ
与えられた時間は、前後20分。つまり、前の作品が終わったら20分以内で舞台装置を設置し、拍手をもらって20分以内で全て撤収。
装置がない作品ならまだしも、私たちの作品ややこし作品でして…
ビデオプロジェクター2台、幕3枚、床にランプ30個弱、音楽機材、キーボード、照明機材.... ふふふっ 戦いでした笑。

カルロス作成、工程表。実際ほぼ無視笑。
















設置前のランプの山。+ マルトー




















そして、極め付けの大事件…
なーーーーーーんと、またしても中断。
ロシアでの照明点かない事件に続き、今度はビデオプロジェクター点かない事件。
2つあるプロジェクターのうちの一つが点くべきところで点かず、てんやわんやわんやてんやして結局STOP。
私自身は、どうにか最後まで出来るかなぁー続けたいなぁーと、暗闇の中脳みそフル回転させて次のシーンの準備に向かったのですが、皆が皆そういう訳にもいかず。寧ろ、舞台上に居た音楽家は、この私の行動にパニック。
こういう時の一瞬の判断と、意思疎通は、それなりに回数重ねている作品でも難しいのですねー でも何となく… こういう時の対応力というか、その場の空気を察する力は日本人の方が優れてるのかなぁというのが私なりの感想です笑。
とはいえ、さすがに2回目ですからね。いい加減、教訓活かさねばですね。
この作品、次は来年1月にまたしても南仏Valenceでーす。

ハプニング後、劇場横の小部屋で原因究明中。



















ま、こんな感じでどっと疲れたアヴィニョンでしたが、
連れてってもらえた事、踊れた事にはとてもとても感謝。
そして、一度は行ってみたかったアヴィニョン演劇祭ならではの会場でも公演を見る事ができて大満足でーした

行ってみたかった劇場① & 彫刻家・セシル

行ってみたかった劇場② ナジさん&ドミニク・メルシー























宣伝頑張るロレーヌ&クルト

照明家・ミカのチャリ強奪して喜ぶヒト





















結局レンヌでのレジデンス報告には辿り着かず…
9月にまた行くので、またその時に〜
結局あんまり使わなかったカード