2013年10月9日

とよはし。

濃い9月でした。
9月の3つ目のミッション、豊橋での本番もお陰様で無事終了。
数日和歌山で家族と遊んで、今は既にフランスです。

豊橋では「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」に10日間(私以外の皆は+1週間)滞在してのリハーサル+本番。毎日朝から晩までリハーサルができるという贅沢な環境は、日本のダンス事情では考えられない贅沢な、新しい劇場ならではの企画。
PLAT外観。

















平山素子さんのワークショップで選抜された選抜ダンサーズと共に、素子さん監修の元、与えられた課題を元に皆で要素を創って行く…という挑戦。ああでもないこうでもない、これが面白い、面白くない、こうやってみようかしら、だめかしら…と、わいわいがやがや過ぎた日々。
年齢とか、経験とか、好みとか、見せたい自分とか、こだわりとか、
寄せ集めのメンバーだからこそある不安定感で、見えた見えた、色々見えた。

そして大学の頃実習で、1つ1つの課題を皆で本気でやりきっていた頃を少し思い出しました。あの時本気でやってよかったなぁ…と。

大学生の時、日芸の中講堂にてたぶん本番前。手前;私。
















踊れるダンサーはごろごろ居るけど、やっぱり、"踊れる"という所からもう一段階先を行くダンサーとそうでないダンサーの差は大きいと思う。自分の作品を創る・創らないに関わらず、やっぱり創造する能力はダンサーにとって必要な事。何を面白いと思って、どうしたらその面白いと思える事を現実に出来るのか… 演出的な事だけじゃなくて、どう踊るか、どう存在するか、はダンサー個人個人が振付家・演出家の提示する大枠の中で創造していくモノなのだと思う。

"能力"とはいっても、ほとんどは経験と気づく事なのかな、とも思うけど、そういう事を経験できる場・気づける場はなかなかないもので、私自身もリハーサルを見ていて「この差はなんだろ…」と、気づかされた事。
今回参加したダンサーズにとっても、素子さんの的確な指摘と周りの様々な意見を持つダンサーとのやりとりで、それぞれの視点はあるにせよ、気づかされる事の多い機会だったんじゃないかなぁと思う。

こんな場を与えてくれる素子さんはやっぱり凄い。

やっと全員揃ったリハにて。
















5年ぶりにこんな形で素子さんの企画にひょっこり参加できたこと、
豊橋に縁もゆかりもない私をゲストに呼んで頂いたこと、
ほわーっと登場した私を快く迎えてくれたダンサーズ、感謝しています。

もっともっといろんな事を経験していきたいなぁと思った豊橋でした。
ガンバル。

和歌山県串本町の橋杭岩にて。母と。